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白雲山~天望山~東雲湖

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山登りのトレーニングは山登りしかない、という古来からの教えを忠実に実行してる俺だが、
この夏はトレーニングの山登りしかしてない気がする。

メインイベントはいつになったらやってくるのか?




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白雲山山頂1186からの眺め。無風。8/18/AM8:30。



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                  紅葉始まってんの?




黒岳石室で初雪だそうな。

我が家も10℃は切ってただろう。

最高の登山日和。




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天望山を見上げる。



白雲山・天望山に行こうと検索して、このブログを見てしまった人のために参考までに。

天望山への上りから東雲湖への下りは
道ははっきりしてるが、笹が覆いかぶさってます。

下りも道に問題はありませんが、倒木が多く悪路と言えるでしょう。

けどピンクテープが多々ぶら下がってるので全く問題ありません。

天望山と白雲山のコルから天望山山頂まで35分と記されてるが、
このコースタイムだけ早い気がします。



登山口7:25~8:30白雲山9:00~9:55天望山10:05~10:50東雲湖11:05~12:15登山口。




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倒木のおかげで湖がよく見える。



さて、北海道はもう秋の気候になってしまったが、
残りあと一ヶ月、どこに行こうか?

                     
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赤岳

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甲子園をめざして野球をやっていた友人の息子が、
この夏の高3最後の県大会で一回戦負けして、、、終わった。

進学か就職か、いずれにしろ次に進む前に、
「北海道に居る俺の友達のところで少し社会勉強して来い。」と言われたらしく、
その少年が4泊5日で下関から北海道にやって来た。

十勝の士幌に住む農家の友人宅と俺ん家に2泊ずつの日程で。



8/1に帯広に到着した少年Sは、8/3の夜に俺が迎えに行くまで
ビート畑の草取りをやらされていた。


俺に出来ることといえば、山登りか競馬しかないので、
とりあえず山に行く事にする。

それにしても4泊5日ってのは短すぎる。

2週間ずつ、一ヶ月くらい居てくれるならいろいろと楽しめるのに。



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赤岳、駒草平上部にて。



高校球児なので体力の心配は全くないが、
登山初心者だし、俺自身のリハビリも兼ねて、赤岳にハイキング。

靴から靴下からズボン、装備一式はすべて俺の物を身につけさせて
AM9:40、銀泉台の登山口をスタート。

足のサイズが一緒でよかったわ。



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                    駒草平。8/4/AM10:30。




5kgに満たない荷物を背負っての高校球児の足は速かった。

「スタートからゴールまで、上りも下りも同じスピードで歩くのが理想のペースだぞ。」
と言う俺の話なんかおかまいなしでどんどん登っていく。

楽しいのか楽しくないんだか、景色に感動してるのかしてないのか、
登山というものには大して興味はなさそうだ。

でも山頂に着いたときはガスで何も見えなかったのが、
隙を突いての一瞬の晴れ間には、間違いなく本気で感動してたからホッとした。




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一瞬の晴れ間と少年S。



本当ならここから白雲岳避難小屋のテン場にいってテン泊したかったが、
翌日の飛行機に間に合わなくなると困るので、ピストンで下った。



登山口AM9:40~10:35駒草平10:50~11:50赤岳山頂12:30~14:10登山口。

4時間半のハイキングは終わった。



帰りに幌加温泉で極上の野天風呂を体験させ、上士幌の美味いアイスクリームを食わせて
航空公園キャンプ場にPM17:30。

初キャンプが北海道の十勝というのも悪くない。

テント設営も全くの未知の世界だからしょうがないか。。。

パックご飯のビッグサイズが、熱湯で22分、とあったのでSにまかせて
「てめえ、飯かたかったら外で寝かすぞ。」とプレッシャーをかけたら
それはそれは美味い米に出来上がってた。

夜、眠気防止要員として呼んだIkeさんがギターを持って遊びに来たが
全く弾かないで終わってしまった。

「アレルギー性鼻炎なんでイビキかくんです。」とSは気にしてたが、
何のことはない、K一郎に比べればバズーカ砲と水鉄砲ほどの違いがあったわ。



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Sよ・・・・
豚丼、インディアンカレー、アイスクリーム、トロ旨極上チャーシューメンを食べて、
幌加温泉にも入り、山登ってテントデビューもできたし、
事実上一泊二日にしてはいい北海道体験だったんじゃないの。

お前の家の近くでは見ることができない景色や変な大人を見ることができたのも良かったと思うよ。

関係ないことだけど、
運動部の現役高校生の短パン姿って、なんてカッコいいんだろう、って俺は思ったさ。

若いってのはそういうことなんだろうな。

これから先、何かあったらいつでも北海道においで。

あと10年後、20年後が楽しみだわ。


東雲湖

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                   ハクサンシャクナゲ。



サッカーワールドカップが終わってしまった。

生活のリズムをギタギタにしてくれた放送時間から解放されるのはうれしいが、
またあと4年待たないと見られないのはちょっとさみしい。

2022はカタールらしいが、生涯あと何回見ることが出来るのだろうか。。。




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然別湖を見ながら湖畔の道を行く。7/16/AM10:30。



3連休の最終日、久しぶりの太陽。

決勝明けの寝不足だがとりあえず出発しよう。


リハビリハイキングを兼ねて、東雲湖とナキウサギの写真を撮りに然別湖に行く事にする。


然別湖畔発AM10:30~11:30東雲湖12:00~PM13:10然別湖畔ゴール。

湖畔の駐車場には車がビッシリで駐める所がないかなと思ったが、
こんなとき使える軽車両。

わずかな隙間に強引に突っ込むことができた。


白雲山経由で行こうと思ったが、人混みと遭遇するのが嫌なので、
東雲湖ピストンに決め打ちすることにした。

結果、正解。

東雲湖までの道中では往復2組としか会わない静かなハイキングを満喫できた。




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北海道三大秘湖、東雲湖。



初めて見たのがちょうど32年前。

今回が4回目だが、前回2010年に来た時より、湖をさえぎる樹木が減ったような気がする。

台風の影響で倒木状態になったためだろうか。



まだ北海道に住みつく前、一観光客のレベルだった俺は、
「北海道で一押しの観光名所は?」と訊かれたら、
「東雲湖!」
と答えていた時期があった。

今回久しぶりに見て、やっぱり素敵な所だなぁ、と改めて思った。

歩いてこなきゃ見れないというのがいいね。



ナキウサギの気配は全く無かった。

黒岳とニペソツとここ、大事にしてあげないとな。



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家に帰ってきて、まずビール。

久々にシェリルクロウを聴きながら、マイブームのだし巻き卵を作って食べた。

3時間に満たない東雲湖だったけど、なんかとっても癒された。

上を向いて歩こう

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先日図書館で『北海道の温泉まるごとガイド2018-2019』という本を借りたら、
俺が入浴してる写真が二箇所に載っていた。

しかも一枚は表紙に。(隅っこに小さくだけど)

何年か前に氷上露天風呂で「写真撮らせてもらっていいですか?」
なんてことがあったっけ。




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フルーツゼリー山岳会の仲間が、7/6の夜に富良野の某宿に集まった。

今年も例によって天気が悪い。

しかも俺に限れば、前日に仕事で怪我をして登山不可能な体になってしまい、
年に一度の楽しみがフイになってしまった精神的ショックを引きずっての参加となった。


到着した晩はサッカーを見ながら飲んで、
翌朝AM3:00に起きて、サッカーを見てから山に登るというタフな面々。


芦別岳旧道~新道の予定だったが、天候悪化のため新道ピストンに変更して
AM5:00に登山口をスタートした。

登れなかった俺の日中の単独行の詳細は割愛します。


無事下山してきた仲間を出迎え、温泉入って、居酒屋に繰り出して一日は終わった。

 くまげら < LANTANA。




7/8は天気予報の大どんでん返しとなる快晴の朝。

一週間以上も天気予報をチェックし続けて、7/8は雨間違いないからと
7/7に展望ゼロのガスガスの中を登山強行したのは一体何だったんだ?

「こういうこともあるさ。」と言うSゴロはさすが大人だ。

こういうことばっかりのような気もするが。。。




みんなで魚釣りに行く。

快晴の北海道での魚釣り、最高だったでしょ?



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然別峽キャンプ場内にある露天・鹿の湯。



最後はかんの温泉。

この温泉が、松田教授の『日本百名湯』のひとつだということを既に知っていた面々。

ここまで来た甲斐がありました。


湯船で偶然マコちゃんと会い、俺のブログに度々登場するどうしの
Sゴロやウッチーとマコちゃんが対面できたのもよかったよかった。



風呂から出て帰りの車の中で、時計を見ようとしたK一郎の腕に巻かれていたのは
腕時計ではなく脱衣所のロッカーの鍵だった。

貴重品をロッカーに入れたまま、鍵を腕に巻いたまま気付かなかったK一郎。

高速に乗る前に気づいてよかったな。




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6月半ばからいろいろと肉体的ダメージを受けていた俺は、
今回のこの集まりをとても楽しみにしていた。

それなのに土壇場で山も釣りもできなくなり、
好きな女が知らない男とホテルに入るのを目撃したような気分だった。

K一郎と二人で俺の車に乗ってる時に、『歌謡ポップスベスト』なるCDを聴いていた。

『上を向いて歩こう』が流れたとき、
「いい曲だよな、これ。」とk一郎がしみじみと言った。

俺もいい曲だな、とつくづく思った。


当麻乗越

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                   某キャンプ場キャビンでのエスプレッソの朝。6/23/AM4:30。



愛山渓温泉登山口から永山岳~愛別岳~当麻岳~沼ノ平の周回を予定していたが、
強風・大気不安定・寝不足を理由に、とりあえず様子を見ながら
沼ノ平~当麻乗越までの逆コースで歩くことにする。


AM7:00、愛山渓温泉をスタート。

前夜の雨で登山道の状態は悪い。




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沼ノ平から愛別岳・永山岳・安足間岳・当麻岳を望む。AM9:30。



木道が続く沼ノ平。

昨年の雨竜沼湿原も木道メインの登山道だったが、
個人的にはこっちの沼ノ平のほうが好みかな。




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当麻乗越から見る旭岳。AM10:30。




かなり以前からかなり憧れの地だった当麻乗越にやっと来た。

乗越というくらいだから低く凹んでるところだとばかり思ってたが、予想外だった。

でも景色は良かったなぁ。。。




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最低でもここまでくれば、以後のルートが繋がるのでとりあえず目標達成。


まったりと大休止。


黒い雲とともに冷たい強風が吹いてきた。

今回はここから引き返しても悔いはない。

東京からはるばるやってきたKさんは不完全燃焼だろうが。




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当麻乗越からのトムラウシと十勝連峰。



25年くらい前の『夏山ガイド』に載っていた当麻乗越からの写真を見た時から、
ずっと一度は是非行ってみたいと思ってた当麻乗越。

そんな時間のかかる場所とは違うんだが、なぜか今まで足が向かなかった。

今回、その本の写真と同じ景色を生で見ることができ嬉しかったのと同時に、
山の時間と人間の時間のスパンの違いを改めて考えさせられた。

山にしてみれば25年なんて大して長い時間じゃないんだろう。




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帰路、近々行こうと思ってるニセイカウシュッペが沼ノ平から見えた。AM11:30。



帰り道の途中、雨が降ってきた。

「合羽着る姿、初めて見た。」とKさんに言われた。

俺ってよっぽど天気のいい日にしか山に登ってないのか、
面倒だから合羽を着なかっただけなのか、ちょっとビックリ発言。



毎年必ず雨が降るフルーツゼリー山岳会の北海道山行が2週間後に迫ったが、
今年の天気は果たして。。。

富良野岳(原始ヶ原)

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                   今回の花の主役。




利尻では106年ぶりに羆の存在が確認されたそうで。

おそらく稚内から西海岸を下った抜海(ばっかい)から約20km泳いで渡ったんだろうな。

25cmの足跡ってでかいわ。

単純計算で、足跡の10倍が身長って言われてるし。

全国的な傾向として、クマのニュースが流れると99%クマが悪役扱いになっているが、
クマは何一つ悪いことをしていないということを、人間側が今一度肝に銘じるべきだと俺は思う。




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原始ヶ原。6/10/AM8:00。




羆の糞や掘り返し、足跡が多数見られるという噂の富良野岳・原始ヶ原コース。



登山口AM6:40出発。

気温はおそらく5℃以下だったろう。




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ハイマツを漕ぐウッチー。AM10:30。





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沢~湿原~雪渓~ザレ場~尾根、と変化に満ちた原始ヶ原コース。

夏山シーズンの足慣らしとしては満点合格。

途中、道に迷ってプチ藪こぎもあったし。

ちなみに噂に聞いた羆の気配は全く無かった。




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山頂着AM11:10。




道内の山人気ベスト3には入るだろう富良野岳。

夏山シーズンの十勝岳温泉側駐車場だら、あっという間に満杯になってしまうほどで、
「山頂は人がうじゃうじゃいるんだろうな。」
と言ってたが、着いてみたら誰もいなかった。

道中も誰ともスレ違うことなく、
エサオマンでもチロロでも必ず誰彼とは会ったのに、一体何だったんだろう。



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十勝岳。やっぱりカッコいいわ。




3日前に痛めた腰を気遣いながら、という条件を差し置いても、
年々進む体力の衰えは否めなかった。


急登で20kg以上の荷物、というのはもう俺の限界を超えてしまったのか?

無茶を肉体がカバーすることはもう俺にはできないのか?





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死ぬまでにどうしても行ってみたい夏ルートが、道内外合わせて少なくともあと10箇所はある。

結果を考えず、一歩は踏み出したいと思う。




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原始ヶ原から富良野岳。6/10/PM14:00。




美瑛富士分岐

AM5:30、望岳台到着。

めざす美瑛富士のスカイラインがくっきり見えている。

久々にやる気出てきたわ。


AM5:50、スタート。

ガスったらアウトなので、下りに影響ない程度にできる限りハイペースで登っていく。


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雲ノ平終盤、1460mくらいから美瑛岳と美瑛富士。AM7:00。



雲ノ平分岐、AM6:30。



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ポンピ沢、AM7:30。


美瑛岳分岐、AM8:00。



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前方に強烈なガス発生。。。。。AM8:20。



細かい山を除けば、美瑛富士は俺にとって十勝連峰で唯一の未踏峰だ。

今まで何度か登るチャンスはあったが、なんとなくスルーしてた。

バックカントリーで使えそうなので下見がてら登ってみたくなり、
登るからには山頂からの絶景を見ながら、斜面を滑るイメージを描けなければ登る意味がない。


なのにガスかよ。。。

心が折れそうだ。

とりあえず分岐まで行ってみよう。


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                  あと20分くらいか。。。



AM8:40、美瑛岳と美瑛富士のコルにある分岐に到着。

視界が20mくらいの霧雨のようなガス。

ノンストップで美瑛富士の登りにかかる。



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分岐からの美瑛富士登り。AM8:45。



どうすっかな。

こんな天気で山頂立っても何も見えないじゃん。

考えながら歩いてたら、道がわからなくなってしまった。

美瑛富士山頂へは踏み跡がついてはいるが、
よく見てないと、踏み跡だか雨が流れてえぐれた跡だかわからなくなる。

視界が良けりゃなんも問題ない。

視界が悪くても登りは問題ない。


でもモチベーションが一気に下がった俺はもう迷わず撤退。

AM8:55だった。

マスクメロンの皮のような、一本間違ったら違う道に行ってしまう下りを慎重に戻っていった。

最高到達点は、1750m、といったとこか。



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美瑛岳分岐手前まで戻っての一枚。ガスが俺を追っかけてきている。AM9:30。



いくらピークにはこだわらないといっても、今年はダメだ。

最終目標まで行けた山行がほとんどない。

5月のアポイくらいじゃないのか。


俺のアルピニズムはどこへ行ってしまったんだろう。


5月のゴールデンウィークに凌雲岳を強風で断念して黒岳から滑って降りてきたとき、
ロープウエイで働いてる知り合いの若い衆に言われた

「断念なんてらしくないっすね。行って欲しかったっすよ。」

という一言を、下山しながらふと思い出してしまった。

ニセイカウシュッペ・沢

『暑寒別岳』の隣にある山を、今の今まで『南暑寒別岳』だとずっと勘違いしていたが、
正しい名前が『南暑寒岳』(別、がない)だということに、前回のブログを書いてるときに初めて知った。


ニセイカウシュッペ山のことを俺は今まで『ニセカウ』と呼んでたが、
ウッチーと協議の結果、これからは『ニセイカ』と呼ぶ事にしよう、ということになった。

北海道の岳人はどちらの略称を好んで使ってるのだろうか?



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35℃以上の猛暑日が12日連続という記録的暑さの北海道。

涼を求めて、沢へ。

初級者向きで、藪こぎがなく、帰路は夏道で下れるという理由から、涼を求めてニセイカの沢へ。

伏線のためもう一度書くが、今回の目的は涼を求めての沢、である。


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登山口をAM8:50、スタート。

最初は夏道。

歩いて5分もしたら沢に降りようと降り口を探しながら歩いていたが、それっぽい突破口がなかなか無い。

結局面倒になり、笹生い茂る斜面を強引に突破して沢に降りた。

藪こぎ無しのはずじゃなかったんかよ。

いきなり笹まみれの汗だくじゃん。

ちなみに毎回俺の登山の一番のネックは、正しい登山口からの山登り、だ。

そこから先はもうジャブジャブと、浅瀬をのたうち回るアキアジのように進んでいく。



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コースタイムも何も気にせず、ただひたすら涼を満喫しながら歩く。

岩の上を歩かずに、故意に水の中をジャブジャブと歩く。




何度か一服して滝を二つほど超えただろうか。

1400あたりで前をふさがれた。

スノーブリッジ状になった雪渓が、沢にかぶさって延々と続いてる。

雪渓の上にはでっかい倒木が連なっていた。


進むには、気持ちの悪い雪渓の上を倒木を避けながら歩くか、
地盤のもろい雪渓脇の斜面を行くしかない。


今シーズン、この沢に入った人はいると思うが、みんなどうしたんだろうか?

それとも、この時期はこれだけの雪渓があるのを知ってるのが、
北海道の沢屋の常識なのだろうか?

いずれにしろ、情報不足技術不足の我々に選択の余地はなかった。

迷わず、撤退。

難関を突破してピークに立とう、なんて根性は、フルーツゼリー山岳会北海道支部の二人には全く無い。

なんせ今回の沢登りの最大の目的は、涼を味わう、ことなのだ。



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下り道、この滝を滑り降りた。



この沢を下山道として使う登山者は少ないだろう。

俺らもそんな気はサラサラなかった。

でも、そうでなければ滝を滑り降りるなんてことは絶対なかっただろう。

今回は、この滝すべりができただけで良しとしよう。

先回りしてウッチーが動画を撮ってくれたが、ブログへのアップは控えます。

「この滝を滑ったのはサイトウさんが世界初じゃないですか?」

滑ったことのある人は連絡いただければ嬉しいです。

次はテレマークで滑るか。



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しばらく歩いて、再び適当な所から笹をかき分けながら獣道を頼りに登山道へ這い上がった。

距離にして300mくらいだろうか。

30分かかった。

登山道に出たとき、人間の踏み跡って美しいな、と思った。


沢の気温は21℃、ずぶ濡れになったおかげで後半は寒いくらいだったが、
最後は汗でずぶ濡れになった。


充実感はあったが、達成感のない山行だったが、
涼を満喫した楽しい登山だった。

次回は支笏湖方面に足を踏み入れてみようか。

雨竜沼湿原

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年に一度の山岳会の山行記録としてのブログ。

タイトルは何にするか。

本当なら『コイカクシュサツナイ川遡行』とか『ヌビナイ川』とかがカッコいいんだが、
今回は『雨竜沼湿原』。


何それ?初心者のハイキングじゃん。

そうです、初心者のハイキングでした。


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                    魚釣りやってるし。。。
                    TOMの皆さん、お世話になりました。




暑寒別岳登頂は冬のスキーのため、夏の沢登りのために楽しみを取っておいた。


暑寒別、南暑寒、雨竜沼、という一帯は、個人的な考えを言わせてもらえば、

登山の部として海側からの暑寒別岳~南暑寒岳ピストン、
花散策の部として雨竜沼湿原周遊、

というふうに割り切って歩いたほうがいいような気がした。

もちろん健脚の人は両方いっぺんでもなんも問題ないが。



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BBQで食った『松尾ジンギスカン』のラムはやっぱり美味かった。

焼き係に徹してくれたウッチー、ありがとうございました。



夏の北海道で釣りとパークゴルフをする余裕があるんだから、
ぜひ一度、冬の北海道に冬山滑走ツアーで来てもらいたいもんです。


みんなを送った空港からの帰り道、
独りで聴いたジョンデンバーの『Leaving on a Jet plane』。


『アルマゲドン』バージョンでどうぞ。


「今度いつ会えるかわからない。俺は行きたくない。。。」



富良野岳~D尾根

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毎年恒例のフルーツゼリー山岳会北海道遠征まであと一週間。


国籍性別年齢地位収入不問だが、
山頂でフルーツゼリーを食べなければいけない、という唯一無二の入会条件がついた山岳会である。

この厳しい条件をクリアしたエキスパート集団、とも言える。

入会は随時受け付けてますので、興味のある方は連絡ください。



皆さん、内地の山をちょこちょこと歩き回って体ができているようだけど、
迎えうつフルーツゼリー山岳会北海道支部のウッチーと俺は、
釣りと競馬で体が鈍りきっている。

二人でどこかトレーニングがてら歩こうか、なんて言ってたが予定が合わず、
結局、単独自主トレ山行となった。



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富良野岳山頂まであと10分。




展望が良く、急登のない富良野岳に向かう。

富良野岳ピストンだけではトレーニングにならないので、
ぐるっと三峰山経由で上ホロまで歩くことにする。

このコースを歩くのはいつ以来かなぁと振り返ってみたら、
なんと2010年の秋に、今は主婦となってしまったTさんと歩いたのが最後だった。

いやぁ時の経つのは早いもんだ。



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富良野岳山頂から。大気が不安定だ。7/1/AM7:30。




富良野岳は北海道の山の中でも5本の指に入るくらい人気のある山で、
混雑回避策として、登山口早立ちで富良野岳から三峰山経由でD尾根から下るコースがお薦めだ。

今回も道中数人の登山者とすれ違う程度で、静かな山行を楽しめた。



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富良野岳から三峰山(さんぽうざん)へ。

三峰山というだけあって山が三つある。

静かなガレ場とお花畑をのんびり行く。

山を3回上り下りするが、それほど起伏も激しくないので苦にならない。

今回は風が強くガスの動きが激しかったが、
条件が良ければ最高のトレッキングが味わえるルートである。

『わたしに会うまでの1600km』気分になれるんじゃないかな。



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三峰山の南の一峰から中央の二峰撮影。AM9:00。



強風とガス。

面倒なので上着を着ないで歩き続けたが、
このコースも逃げ場がないので視界不良のときは要注意。

あっという間に低体温症になってしまうだろうな。



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かみふらの岳山頂から八つ手岩。AM9:30。



風とガスがひどくなってきた。

かみふらの岳から上ホロカメットクは全く見えない。

上ホロはやめて、かみふらのからD尾根を下ることにする。


このあたりはD尾根からバックカントリーで上がってきた記憶が鮮明だ。

かみふらの岳から下30mくらいがツルツルの高度感抜群の斜面で、
たかだか2ヶ月であの雪が無くなってしまうんだから不思議だ。


D尾根を冬のイメージで、地形を目に焼き付けながらゆっくりと歩く。

                   
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もうここまだ来たらあとは下るだけなのでひと休みすることにする。

タバコを吸いながら三峰山方面を見上げ、
冬になったらあのあたりの取り付きやすい、ナダレないような斜面から滑ってみたいもんだ、
なんて考えていた。


D尾根では2010年、タンクトップの胸の谷間に500mlのペットボトルを挟んだ外国人女性と
すれ違ったのを想い出す。

Tさんが「サイトウさん、今行った女の人、胸にペットボトル挟んでましたよ。」
と言ったのが、昨日のことのようだ。

外国の女性は胸も行動も凄い。

その女性とは、翌日美瑛富士避難小屋で再会して会話もしたっけ。



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三峰山から富良野岳。



AM11:30、登山口到着。

来た時はまだ余裕のあった駐車場も、降りてきたらビッシリ路上まで車が連なっていた。

AM5:00に出発して30分くらいの休憩時間を引くと歩行時間は6時間。

地図上で11.5km、起伏をプラスしても13kmくらいか。

フルーツゼリーで20km以上は歩くと思うが、歩けるかなぁ。。。

なるべく高い方から低い方に縦走するようにしよう。

低山ハイキング

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岩石山。


車が壊れた。

パワステとショックとマフラーとラジエターがいかれた。

再起不能だ。

今月中で車検が切れるため、どうにかしないと俺の足が無くなる。

でも軽じゃ大人6人乗れないしなぁ。。。



『登山のトレーニングには登山しかない』ため、
娘の車を借りて午前中限定で近場の低山ハイキングに向かった。



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低山といえどもいざ登り始めれば汗もかくし、やっぱり山は気持ちいい。

何度も登ったことのある山に、登ったことのないルートから登るのもまた楽しい。



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然別湖の後ろにウペペサンケ。5/20/AM9:00。



思ったより風が強く、景色もイマイチ靄(もや)ってたので、低山で正解だったかもしれない。

ハイキングが続く5月、今シーズンはもうスキーは終了かな。



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アポイ岳

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何故、今この時期にアポイ岳?

ここでアポイに登るとは、
朝起きたら髪の毛がふさふさになってるくらい、考えられない流れだった。



早朝発の飛行機に乗せるため、娘を千歳まで送ったあと、
せっかくの休日を充実させるにはどうするか。。。。

考えた末でのアポイ岳登山となった。



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馬の背からのアポイ岳。5/5/AM10:30。



空港から2時間半のドライブを経て、AM9:30に登山口をスタート。

標高810mだけど70mからのスタートなので標高差は740m、
黒岳7合目から山頂までより200m高いので、それほど舐めたもんじゃない。

それにしてもさすがGW、人が多い。



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                  こんな看板、初めて見た。



毒へびと毒なし、一目見て見分けることのできる現代の日本人はいったい何人くらいいるのだろうか?

それともガラガラヘビやキングコブラでもいるのだろうか?

何とも突っ込みたくなる看板だわ。



ちなみにその昔、俺はアメリカの岩場地帯でガラガラヘビにニアミスしたことがあるが、
そのときはヘビの首根っこを瞬く間に押さえつけ、頭を殴りつけて戦闘不能にしてやった、

というのは嘘で、瞬く間にホップステップジャンプで10mくらい飛んで逃げて、
幅10cm以上はある胴体がうごめくのを、身動きできずにじっと見守っていた。

驚きと恐怖でちょっとだけダップンしてたかもしれない。



5kgに満たない背中だし、黒岳で足慣らしもできてるので
山頂までノンストップでただひたすら登っていく。



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幌満お花畑コース。



AM11:05、山頂到着。

1時間35分かかった。

でもまあ足が上がらなくなるような辛い上りもなく、快適な登山だった。

下りは遠回りになるがせっかくだから『幌満お花畑コース』から降りることにする。


が、お花畑はまだただの草むらだった。



アポイ岳、、、

多くの家族連れと高齢者、それと必要以上にうるさい熊よけの鐘の煩わしささえ我慢できれば
さわやかな登山が楽しめる山だ。

アポイ岳一帯が特別天然記念物に指定されてるほどの稀少な花苑地帯なので、
花好きならば一度は足を踏み入れてもいいだろう。


個人的には、冬場ほとんど使用してないグリベルのストックが夏山でも十分使えたのと、
ソール交換したダナーマウンテンライトが絶好調だったのを確認できた、とても有意義な山だった。


次はどこの山に行くんだろうか、、、自分でもわからない。


屋久島・宮之浦岳

                 
鹿児島発18:00のフェリー『はいびすかす』に17:55にギリギリ飛び乗り屋久島に向かった。

朝6:00に北海道の我が家で卵かけご飯を食べたっきり何も食ってなかったので腹減ってたが
フェリーではカップラーメンしか売ってなかったので、それで我慢することにする。

種子島経由で翌朝7:00に屋久島到着、というのんびりした最安値の船。

連れのSYと二人でウイスキーを飲んで、しこたま山談義をして寝た。


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翌朝、宮之浦港からバスで白谷雲水峽へ行き、AM9:15雨の中を登山スタート。

一ヶ月に35日雨が降る、と言われる屋久島じゃなければ
こんな冷たい冬の雨の日に山になんか登らない。

まあ俺たちもその昔、一ヶ月に35日くらい麻雀をやってたので屋久島の雨の気持ちがわからないでもない。


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公共交通機関を利用できて、仮にピークを踏めなくても人気どころの屋久杉を堪能できるコース
という理由で、白谷雲水峽から宮之浦岳に登ることにした。

ピークへの最短ルートは淀川登山口からのピストンだが、
雪が降るとタクシーが走らなくなるとのことであきらめた。

なんせ、我々には最長一泊二日の時間しかなかった。


白谷雲水峽9:15~白谷小屋~楠川分岐11:30~ウィルソン株13:30~縄文杉~旧高塚小屋15:00。


ウィルソン株へ向かうあたりからかなりの勢いで雪が降ってきた。

縄文杉手前ではもうほとんど吹雪状態になり、
北海道より20℃は気温が高いはずなのに、動いてないと寒くて寒くて旧高塚小屋に逃げ込むことにした。

結局この日はここで終了。

このもう2時間先の新高塚小屋まで行かないと帰りのフェリーの時間を考えた場合、
この時点で登頂はほぼ絶望的になった。

「屋久島のこんな避難小屋で、サイトウさんと二人でカレーうどん食えるなんて幸せですよ。」

と、SYは言ってくれたが、山岳会とマラソンで鍛えたお前の足を引っ張ったのは俺だろう。

お前一人なら登頂できたんじゃないの?



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翌早朝、真っ暗の中をヘッドランプ点けて前日の道を戻って行く。

登山道の70%くらいが木道という、ものすごく整備されたこのコース、
さすが世界遺産という面白味のない道だが、5cmほどの湿った雪のため、
アイゼンを付けて歩く。

木道にアイゼンというのも結構威力あることを知った。


1/21/AM11:00、白谷雲水峽登山口に戻ってきた。


暗くて寒い森の中を歩き、稜線手前で吹雪に会い、モヤってよく見えない屋久杉を横眼に、
ほとんど写真も撮らなかった山行だった。

ピークにはこだわらない俺だが、やっぱりここまで来て登頂できなかったのは心残りだ。


でもSYと二人で、暖の無い気温0℃の避難小屋でツェルトにくるまって寝た夜を送れただけでも
屋久島まで来たかいがあったというもんだ。


To Be Continue。。。。。


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王者・縄文杉。


桜山

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                8/07/AM9:00。


エサオマンでやった足の回復が思わしくない。

自分の体は自分が一番よくわかる、と日々豪語していたが、
今回ばかりは安静かリハビリかの境目に自信が持てない。

今シーズン最も夏らしいと思われる日曜日だったのに、エスケープルートの無い沢に入る勇気がなく、
でも水に浸かっていたいので魚釣りでもするかと考えたが、まだまだ川は増水・濁流で落ち着かず釣りも断念。

とりあえず、一年に一回は開催する懸垂下降講習会を急きょ行うことにした。

今年で3回目になるこの企画、毎年参加者は俺だけで時間も15分程度で終了する。

昔風に言うなら、自習、ってやつかな。

黒板に『自習』って文字、最高だったよな。

話がズレたが、来年も開催予定はあるので希望者はふるっての参加お待ちしてます。

いつ・何時頃やるかは100%俺の独断ですが。


極秘の懸垂下降トレーニング場を後にして車を走らせていると、
佐幌岳~狩勝峠~オダッシュ山へと続く綺麗な綺麗なスカイラインが目に飛び込んできた。

気温30℃以上もあるのに尾根歩きなんか絶対やらんぞ、と
それだけは朝から心に決めていた俺だったが、美しいスカイラインに簡単に心を奪われ、
一路、車は狩勝峠に向っていった。

                


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AM8:05、狩勝峠にある佐幌岳登山口をスタート。

佐幌岳まで行くと往復3時間以上はかかるので、途中の桜山までの往復2時間を
リハビリ兼ねての軽装で歩くことにした。


もっともっと暑いと覚悟してたが、思ったより涼しい風に当たれてそれなりに楽しかった。

そして、この2時間のリハビリは俺にとってあずましかった。

「山登りのトレーニングは山登りしかない」とはよく言うが、
何はともあれ歩かなきゃ始まらないってことが改めてよくわかりました。


来週のお盆休み、いったい何日あるのかまだわからないが、
2日間以上の休みがもらえたら、今シーズン最後のテン泊沢登りに行きたいと思ってる。



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左から狩勝山と右奥二つはおそらくトマムと落合岳。どれも冬用の山だ。

九州の山々

エサオマンに行った翌日から2週間、北海道十勝地方はずっと天気が悪い。

足の怪我の回復もいまいち遅く、思ってたより重症だったようだ。

どっちにしろ沢登りはまだちょっとできない状況なので、
妄想しながら今後の山行計画を立てている昨今である。


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                 まもなく収穫が始まる。


来年1月に九州に行く用事ができた。

せっかく九州まで行くんだからと、九州の山に登りたくなった。

考えてたらもう居ても立ってもいられなくなり、
雨の休日、時刻表と地図を見ながら妄想してた。

俺の場合、パソコンで検索するより、時刻表と地図を照らし合わせながら調べた方が早い。


3日間で宮之浦岳、もしくは九重と霧島、そのへんが候補だがどうなるか。

山に登ること自体より、アクセスを考えるのが難しく、また楽しい。

五ケ瀬ハイランドスキー場で『暖か高菜肉まん』も食わなきゃならんし。


お盆休みにこの夏最後のテン泊沢登りに行く予定ではあるが、
それが済んだら心はもう半年後の九州だ。



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エサオマントッタベツ岳

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登山の目的は登頂である、と言っても過言ではない。

でも俺の場合、冬は適当に美味しい斜面を滑れれば山頂まで行かなくてもいいし、
夏は浸ってみたい沢を遡れればそれでいいかな、なんて思ってしまう。

もちろんピークに立てば、充実度や達成感は一段と違うものになってはくるが。



沢に行きたくて行きたくて、エサオマンに行こうとなった最大の理由は
北東カールでテン泊したかったからである。


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『林道Pから30分の廃道歩きで入渓』と大方のガイドブックには書いてあった。

結論から言えば、廃道途中に倒木があり、その向こうにも確かに踏み跡はあったが、
倒木に沿って新たに踏み跡があり、我々はその新しい踏み跡をたどって入渓したため、
本来のスタート地点よりかなり下流から歩き始めることになったらしい。

そして、その下流の入渓地点の対岸にピンクテープがあり、巻道らしい踏み跡もあった。

初めての沢でピンクテープで踏み跡ときたら、どうしてもそれを頼って歩き出すのが人情である。

この巻道が悲劇だった。

汗だくになり降り着いた場所が、ガイドブックに載っていた本来の入渓地点のちょっと下流だった。

入渓地点に正しいも間違ってるも無いんだが、
ガイドブックに沿った入渓地点から歩き始めたい人は、
倒木に惑わされずに正しい廃道を進むことである。

俺らと同じ場所から入ったら、非情な巻道が待ってます。

だからと言ってこの巻道を避けて沢を行くと、大きな函が待ってるようだ。

だから先人はあの非情な巻道を苦労して切り開いたのだろう。

それとこの廃道歩き、ほとんど笹の藪コギなので、露があったら合羽なしではびしょ濡れだ。


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噂のナメ。『細心の注意で登ろう』という言葉どおり登ったつもりだったが、
大方の予想通り滑り落ちた俺。必ずどこかで止まるので100mも滑り落ちることはないでしょう。
フェルトはしっかりしたフリクションの効くものが断然お薦めです。



一日目  AM8:00・林道ゲート手前P~AM8:50・入渓~PM13:00・997二股~PM15:00・1350ナメ~PM16:20北東カール



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1500あたりの最後の股の右を上がっていくとドカンと現れる北東カール。
巨大コロシアムのような迫力で俺らを出迎えてくれた。


途中で会った下山者が「カールにクマが3頭いたわ。」とご丁寧に教えてくれた。

Pに車が沢山停まってたので、カールはさぞ多くのテントで賑わってるだろうと思ってたら、
人っ子一人見当たらず、テン泊は俺らだけだった。

みんな元気にカムエクへ縦走するため、もっと先でテントを張ってるようだ。

こんな時のために、一人怖い思いをしたくないために連れてきたウッチーである。

結局その晩は、テントの外にビニールを被せたラヂオを夜通し点けっぱなしで寝ることになった。

断続的な浅い眠りの中で、『オールナイトニッポン』のテーマソングがやたら懐かしかった。

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二日目  AM3:50・スタート~AM5:30・JP~AM6:20・エサオマン山頂~AM8:30・テン場・9:30出発~PM12:10・997二股

      ~PM14:30・823二股~PM16:00・入渓地点~PM17:20駐車場



この時期エサオマンの山頂を目指すなら、一番大事な道具はアイゼンだろう。

12本歯でもいいかもしれない。

北東カールからピークに上がるには急斜面を登っていかなくてはならないのだが、
そこに雪渓があったらもうお手上げだ。

アイゼンを忘れた俺は何度も登頂をあきらめかけたが、
ウッチーの協力のもと、何とか山頂に立つことができた。

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エサオマントッタベツ岳山頂。2016/7/17/AM6:20。


けれども、本当に危険なのは上りより下りであり、
岩場と雪渓の間にプチ滑落して怪我をした俺だった。


テン場に戻り、痛めた足首にガッチリとテーピングをして
ウッチーがくれた痛み止めを飲み、爽やかな笑顔を浮かべながらAM9:30テン場をスタート。

この時点では、いったい車に戻れるのは何時になるんだろうか?という不安で瞳は涙で潤んでたはずだ。

ウッチーには迷惑かけるぞ、と思ってたがそんな気持ちは笑顔で隠していたはずだ。


一歩で進める箇所を二歩必要とする遅いペースではあったが、
幸か不幸か沢登りのため腫れた患部が冷やされて、思いのほか調子が良かった。

ほとんどコースタイム通りで997二股に到着。

後半はヘロヘロだったがペースが落ちることもなく、PM16:00に入渓地点に着いた。



入渓地点から休憩入れて登り7時間以上、
北東カールから山頂まで2時間半、
どちらもガイドブックにあるコースタイムよりも時間がかかっている。

舐めてかかったわけではないが、エサオマントッタベツ岳は侮れない。

日帰りするチーム2組に出会ったが、たいしたものです。

雪渓もなく怪我もなければもっと楽だったろうが、これが山なんでしょう。


当初、カムエクに行こうとウッチーと話していたんだが、北東カールへの羨望と行程の短さでエサオマンに決めた俺らに、
どっかの誰かが、登山の、日高山脈の厳しさを教えてくれたような気がします。



車に戻って着替えてサンダル履きになったとたん、
左足は痛くて足もつけない状態になるんだから、人間の体なんて勝手なもんだ。

一泊二日装備をガサツにパッキングして15kg弱、
もう俺はこれ以上の重いザックを背負って山に登る自信は無くなってしまった。

一度は行ってみたいと思ってる北鎌への夢は、もう実現できない夢で終わってしまうのだろうか。



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利尻・礼文・斜里岳

埼玉に住む旧友のK1郎から「幌尻につきあってくれ。」と言われ、一緒に登ったのが2008年の夏だった。

その2年後、Sゴロも加わって3人で利尻に登った。

その後、徐々に山仲間が増え、気がついたら『フルーツゼリー山岳会』などとふざけた名前の集団になり、
2011年から毎夏、はるばる北海道の山までみんなが登りに来てくれるようになった。

今シーズンである意味ひと区切りとなる、第6回北海道サマーシリーズ。

今回は3泊4日の日程で平均年齢52歳の男6人が利尻礼文斜里を廻った。

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初日  AM9:30旭川空港~PM14:45稚内発~PM16:40礼文着。


男6人が3・3で利尻と礼文チームに分かれ、稚内港を出発した。

礼文へは、利尻に登ったことのある3人で高齢組、利尻へはまだまだ朝からビンビンの現役組。

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                       礼文行フェリーにはSゴロ・K1郎と俺。


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礼文から利尻岳を見てみたいと言ってたK1郎、いきなり念願叶って良かったな。



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久種湖と利尻岳。6/30/PM17:30。


礼文軟弱高齢チームはテントでなく宿に泊まった。

PM19:30、礼文在住のBペー家族が宿まで会いに来てくれて2年ぶりの再会。

仲間ってのはホント、財産だよな。



2日目  AM6:15スコトン岬~AM9:00澄海岬

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スカイ岬まであと20分。


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澄海岬。


AM10:30桃岩展望台~PM13:00知床~PM13:30映画『北のカナリアたち』ロケ地~温泉・居酒屋
PM17:05礼文発~PM19:00稚内着~宗谷岬~PM23:30道の駅、興部着・泊

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                       ロケ地のK1郎、SゴロとBペー。


Bぺー、俺が礼文に来るたびにつきあってくれてありがとう。

最初は3人だったのが、今では5人家族だもんな。
(2009/9・2011/5,6・2013/6・2014/6にも礼文のブログをアップしてます。)



3日目  AM4:30興部発~AM8:00斜里岳登山口・8:50登山開始~PM12:20斜里岳山頂
      ~PM16:00登山口駐車場~PM17:30宿着BBQ・泊


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山頂まであと少し。



最終日  AM7:00宿発~知床峠~羅臼・熊の湯~知床峠~知床五湖~PM12:30止別(やむべつ)のラーメン屋・駅舎
       ~PM16:00層雲峡~PM18:00スープカレーの店「オアシス」~PM19:00旭川空港



天候に恵まれ、時間を有効に、寝る間も惜しんで遊んだ4日間だった。

特に2日目の利尻礼文で、両チームとも青い海と空を堪能できたのは最高だったろう。

3日目の斜里岳もぎりぎり雨に当たることなく、最近の北海道の天気からすればホントにラッキーだったと思う。

とりあえず今回のサマーシリーズで当初の目的は達成、来シーズンからは計画はリセットされるわけだが、
また新たな目的を探して、これからも北海道に遊びに来てください。

俺とウッチーは待ってます。

笑いっぱなしの楽しい4日間、ありがとうございました。

十勝岳・新得コース

十勝・新得町の山奥に、パンケ・ペンケニコロベツという2本の林道がある。

屈足(くったり)の岩松から入るこの林道、途中で合流してシートカチ林道となり、
トムラウシの登山拠点でもある東大雪荘の10km下の曙橋に抜ける
全長約50kmの知る人ぞ知る林道だ。

何年か前にラリージャパンの舞台になった所であり、
全国のオフロードライダー達の聖地でもある。

曙橋からシートカチ林道に入り、途中から右に周回するレイサクベツ林道を登っていくと
その最高点に十勝岳の新得側コース登山口がある。

今回はレイサクベツ林道が通行止めの可能性があったため、ちょっと遠回りになったが
第5支線林道から入っていった。

屈足レイクイン温泉(旧登山学校)からこの登山口まで車で約1時間。



登山口をAM6:30スタート。

ほとんど同時にスプリットボードを担いだ単独ライダーも登り始めた。

この時期に、独りで雪を求めてボードを背負ってハイマツのトンネルを潜って行くのは
かなりイってないとできないことだ。


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                  前半はハイマツのトンネル。でも歩きやすい。


1時間歩いて沢に出た。

沢と言っても今はまだ雪渓だ。

以前、仕事でここまでの登山道の草刈をしたことはあるが、
ここから先は俺にとって未踏である。


この雪渓に着いたAM7:30時点で天気は快晴。

この後、雪渓~ハイマツ~雪渓を繰り返し、ハイマツの瓦礫散らばる火山灰でできた砂の台地を歩き、
AM9:40頃、最後の雪渓急斜面の手前で三度目の休憩をした。


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ここまでの道中左手にはずっと下ホロと境山が見えている。




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標高約1800地点。


4月に登った下ホロカメットクがずっと見えている。

「ああ、あそこに登ったんだよなぁ。。。」と何度も何度も振り返りながら自己満足に酔っていた。

ここまで来ても、まだ十勝岳は見えない。


雪渓をキックステップで長時間登ると、下りで必ずと言っていいほど膝痛になる俺は、
最後の雪渓を前にアイゼンを装着した。

ウッチーもアイゼンを履いた。

基礎体力で圧倒的な差のあるSトシは、アイゼンを付けず先に歩き出した。

アイゼン無しのSトシのステップ跡を、アイゼンを履いた俺ら二人が登っていくという、
なんとも情けないアングルになったが、おかげでかなり楽させてもらいました。

それにしてもSトシは元気だ。


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雪渓を抜け切った所から見えた、美瑛岳の頭。


雪渓を抜けて、斜度が楽になった粘土状の台地を進むと、美瑛岳~十勝岳の縦走路と合流する。


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十勝岳山頂まであと20分。


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AM11:00、山頂。Sトシとウッチーの後ろ中央が下ホロカメットク。


例によって山頂でフルーツゼリーで乾杯。

富良野側からは列を成して登山者が登ってくる。

新得側から登るワンシーズンの人数よりも多いんじゃないの。


登山口で会ったボーダーは先に山頂にいた。

夏山の山頂で冬の武勇伝を大声でSトシに語っていたが、
俺にしてみれば、ただのうるさい自慢話にしか聞こえなかった。

ちゃんと聴いていたSトシは、さすが大人だわ。

でもバックカントリーが大好きで、単独で新得側からボード背負ってきたそのやる気には拍手です。



新得側コースの一番のネックはやはり視界だろう。

今回は天候に恵まれて視界良好だったため何の苦労もなかったが、
ガスって視界不良の時は要注意である。

何がどこだかまったくわからなくなるだろう。

要注意というより、沢に出た時点でガスがひどいような時は
登山中止を決断するくらいの心構えがあったほうがいい。

また、往路は良くても復路ガスるような時のために、ピンクテープくらいは持参したほうがいいでしょう。


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雪渓を行くSトシ。


下山しながら、とってもおいしいことを見つけたけどブログには書けません。

来年が楽しみだ。



今回、休憩入れて登り4時間半、下り2時間15分だった。

望岳台・上ホロカメットク山・美瑛岳・新得側と十勝岳に至るコースは4つあるが、
今回のこの新得側からのコースはぶっちぎりNO.1でお薦めです。


帰路、せっかくだからとパンケニコロベツ林道経由で走ってみたが、
登山口をPM14:20頃スタートして、アスファルトの車道に出たのがPM16:00だった。

まぁ、参考までに。

かかり木

AM7:00過ぎに然別湖畔の駐車場で山登りの準備をしていると、30年前はギャルだった女性が近づいてきて
「倒木でどこも立ち入り禁止ですよ。」
と助言してくれた。

いきなりその場にウンコ座りでタバコを吸い始めた、いかにも昔ヤンチャしてました風のそのお姉さんと
しばらく会話をしてたが、要は然別湖周辺の山はどこも登山できないとのことらしい。

昨年10月末の台風なみの強風被害がそのまんまのようだ。

「登山口にロープ張ってあるから見てくれば。」

駐車場のすぐ横にある、予定してた南ペトウトルの登山口を見に行くと確かにロープが張ってあった。

戻ってきて再びお姉さんと雑談。

今日はもうこのままお姉さんと遊んじゃおうかな、なんてチラッと考えたが
とりあえず西ヌプカの登山口まで行ってみようと思い、お姉さんにお礼を言って別れた。

「またどこかで会えるかもね。」

朝から妙な気分にさせられた一日の始まりだった。。。



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西ヌプカの登山口をAM8:10にスタート。

やはり、途中から倒木に注意してください、との張り紙があったが立ち入り禁止のロープは張ってなかった。

倒木手前まで足慣しに登ろう、と決めて登ることにした。


西ヌプカウシヌプリは冬に3,4回登ってるが夏は初めてで、
冬の斜面を確認する意味で、一度は夏尾根を歩いておきたいと思ってた山だ。



尾根に上がるまでは結構な急斜面、スキーシール限界ギリギリの斜度でないか。

背中に陽射しを受ける登りだが、風が爽やかで心地よかった。
(『Sunshine on my shoulder 』 by JohnDenver )


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第一ピークと呼ばれる広場。正面の盛り上がりが本当のピーク。


ここまで45分。

ここから山頂までおそらく約20分。

この先から倒木してるようなので本日はここまでで引き返すことにする。


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日高山脈がよく見えた。



尾根から国道への斜面を目に焼き付けながら下ってきた。

この冬は滑りに来なかったが、来シーズンはこの尾根からシュプールを刻みたいもんだ。


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下山後、駐車場でこれから西ヌプカに登ろうとしてる男性と会った。

毎年、春にやはり足慣らしの意味で然別界隈の山に登ってるらしい。

倒木の張り紙やロープはほとんど無視してるらしく、先日も南ペトウトルに登ったようだ。

「初心者じゃなければ問題ないですよ。」と言ってそのおっさんは西ヌプカの山頂に向かっていった。


暇見て南ペトウトル山には登っておこうかな。


以前、造材(=山子=木こり)の仕事をしてたことがある。

毎年、北海道だけでも3,4件の死亡事故のある危険な仕事だ。

その事故原因の80%以上は、かかり木、と呼ばれるものだった。


木が完全に倒れてしまってる状態を総じて倒木と言うが、
近くの木に寄りかかってたり、太い枝に支えられて斜めの状態で倒れ掛かってるのを、かかり木、と言う。

これが非常に危ない。

いつ倒れるかわからない。

動かないでいるかかり木をなめてかかり、その下敷きになる事故が多いということだ。

直撃を受ければ、良くて大怪我、悪けりゃ即死だ。


南ペトウトル山の登山口の張り紙には、ご丁寧に「倒木・かかり木」とあった。

かかり木の下をくぐって登山しなければならないのであれば、俺は登山を中止する。

悔いはない。


「倒木注意」の登山道を進んでいくとき、
かかり木にだけはくれぐれも注意して、
決して舐めてかからないことだけは忘れてはいけない。


P.S 競馬の祭典、日本ダービーは俺の応援する蛯名騎手の3着で幕を閉じた。
   大好きなベテラン蛯名、どうしてもダービージョッキーになれない。
   蛯名がダービーに出場する限り、俺も蛯名馬券を買い続けるでしょう。


上を向いて歩こう

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北海道はお盆過ぎたら一気に秋。デントコーン畑の背後は雲のかかるサホロ岳。8/19/PM17:30。


山にも行けず、雨で畑作業も中止になってしまうと何となく黄昏てしまう俺。

山に行けそうな可能性のある週末は個人的理由からあといいとこ4回だ。


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上の写真は左から、

最近100均で仕入れた8連発の熊避け用火薬銃(ただの子供のおもちゃとも言う)と
高度計、マップメーター、シルコン、そして1/25000の地図。

マップメーターとシルコンはもう40年使ってる宝物だ。

俺にとって無条件での三種の神器。

この三種の神器は通年雇用だ。

頭の中は早くも冬山のイメージトレーニングが始まりつつも、
もう一回は沢に行く気満々の俺であった。

とりあえず、上を向いて歩こう。

               







カメラ

カメラが壊れて一ヶ月が経った。

PENTAXのOptioW90、お気に入りのカメラだった。

現在のWGシリーズの最初の型と言えるんじゃないのか。

でも今はペンタックスとリコーが合併して、出資額の少ないPENTAXの文字がカメラから消えてしまった。

決してリコーが嫌いなわけじゃないが、俺としてはRICOHではなくPENTAXの文字がカメラ本体に欲しい。



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北海道はもう秋?昔使ってたオリンパスで撮影。8/09/PM18:00。


カメラ屋に修理に持って行けば、本社に送って原因を調べてまずそれだけで直らなくても2000円くらいかかり、
それから部品を取り寄せて修理して戻ってくるまでに一ヶ月以上はかかると言う。

直すなら新しいのを買ったほうがいい、あきらめなさい、と遠まわしに言ってる。

便利なようで不便な世の中になったもんだ。。。


ああ、キャノンPowerShotG3Xが欲しい。

でも無理そうだからPENTAXの文字が入った防水カメラでもオークションで探すかな。


P.S  この夏最後の山中泊は8/14/15あたりでエサオマンか1967か、大穴で愛別岳か。。。
    同行者募集中です。

石室ベースキャンプ

カムエク八の沢通行止めを知ったのが約一か月前。

今シーズンカムエクに登りたかった俺は、その後も九の沢やエサオマンからのルートを調べては見たが、
今の体調では何とも克服する自信がなく、カムエクは諦めることにした。

代わりに浮上したのがコイカク~1839(イッパサンキュウ)だった。

俄然モチベーションが上がり、練密な計画や体力作りを経て、ここ何年もやったことがないくらいの
緻密なパッキングまでしたにもかかわらず、土壇場にきて天候に見放された。

1839云々より普通なら登山中止の気圧配置になってしまった。



7/24(金)AM5:00、フルーツゼリー山岳会苫小牧支局長のウッチーといつもの待ち合わせ場所で合流した。

「サイトウさん、今日山に登るんすか?」
「やめよっか。」

楽な方への決断は早い我々である。

だがお互いせっかく無理してとった3日間の休みなのでどこでもいいから山に行きたかった。

ウッチーの文明の利器を駆使する最新技術からの分析によると、
日高山脈はまず全滅、東大雪から大雪山系上部なら陽射しの可能性があり、
いずれにしろ2000m級の山じゃないと中層の雲を突破できない、と言う。

まだ朝の5:30だ。

石狩岳を視野に入れながら、昨年に引き続き三国峠を越えることにした。



7/24(金) 黒岳ロープウェイ発9:00~リフト降り場9:30~黒岳山頂10:50~石室テン場11:50

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石室テン場。楽して山の中でテント張るならここに限る。困ったときの石室テン場。

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                  12:00。小屋のオヤジ曰く「もう2本目ですか。」

ウッチーの読みは当たった。

朝のあの黒く重い雲を思えば、嘘のようなお鉢周りの晴天だった。

天国に居るような気分でとりあえず昼寝を決め込む。

ああ、気持ちいい。



PM15:00、目が覚めるとさらに天気が良くなっていた。

「どっか歩いてくるか。」
「北海岳まで行っちゃいますか。」

コースタイムでは片道1時間40分になっているが、荷が無ければ早いだろう。

PM15:30にテン場を出発。

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北海岳山頂から黒岳・桂月岳。PM16:30。

日が傾き始め、山がなんとなく赤くなってきた。

周りに人間は誰もいない。

時間を無視した行動がとれるのが山中泊の最大の魅力だ。

風もなく、虫もいない、最高の夜だった。



7/25(土)  桂月岳4:30~朝飯・出発6:30~北鎮岳8:00~8:40~比布岳9:30~9:40
~北鎮岳10:50~11:00 ~テン場12:00

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桂月山頂から黒岳方面の朝焼けもどき。AM4:30。


高い雲のため、陽射しはないが視界良好。

目的のない我々だったが「とりあえず北鎮まで行きますか。」と言うウッチーに背中を押され
AM6:30、テン場を出発した。

昨夜「明日は愛別岳までピストンするぞ。」なんて意気込んでた俺だったが、
まったり気分依存性になってしまい、ウッチーがいなければきっとゴロゴロしていたに違いない。


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お鉢。遠く左にニペソツ、右にトムラウシ。北鎮岳山頂直下から。

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右が旭岳。その奥右から十勝岳とオプタテシケ。左奥にトムラウシ。

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                  AM8:00、無風の山頂。

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右から愛別岳、比布岳、安足間(あんたろま)岳、当麻岳。北鎮山頂から。


まさか今日、トムラウシを見ることが出来るなんて夢にも思っていなかった。

何といってもトムラウシ、展望の基準はトムラウシにあると言っても過言ではないため、
この姿を見つけるたびに電気が走る。

十勝岳・オプタテ・ニペソツまで見えるなんて、もう。。。

いい加減な気持ちで来てこんな大展望を拝めるなんてホント地元の利だ。

内地から狙ってきても、なかなかこんないい思いはできないよ。

1839を断念し絶望的だった今回の山行を、
一発逆転で「来てよかった」気分にしてくれた北鎮からの大パノラマ。

俺の登山史上でも3本の指に入るほどの、それはそれは素晴らしい眺めでした。


「サイトウさん、まだ8:30ですよ。比布まで行っちゃいますか?」

俺はもうここで1時間でも2時間でものんびりしてれば十分だと思ってたら、
やる気満々のウッチーから声がかかった。

またまた背中を押されるように比布岳に向けてAM8:40スタート。

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                  バックは旭岳。

バックカントリーに美味しそうな斜面が目に付く。

一度は天気のいい冬にも来てみたいもんだ。

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安足間と当麻。


PM12:00にテン場に戻り昼飯を食って12:40に最後の登りである黒岳に向った。

食料が減った分、軽くなったはずのザックがずっしりと重く感じる。

軽装で歩き回った直後、たかだか50Lのザックがこんなに重いなんて情けないもんだ。

これより10kgは重いザックを背負って、あのコイカクの急登を我々は登れたのだろうか?

荷が軽ければ10k以上の山道を5時間かからず歩き回れるのに。。。

トレランと登山の違いがわかったような気がした。


帰りの車中、「いやぁ、やっぱり大雪は最高ですね。ゆるゆるだけど。」とウッチーが言った。

確かにゆるゆるだ。

「満足感はあるけど達成感は無いな。間違って買った馬券が当たっちゃったみたいだ。」

もし1839に行ってたら、今シーズンの夏山はもうピリオドでもいいと思っていたが、
まだまだ不完全燃焼感が残っている。


今回も俺の背中を押し続けてくれたウッチー、どうもありがとう。

比布まで行ったおかげで、あとは愛山渓から安足間・愛別に行けば大雪山系が繋がることになっただけに
あのひと押しは大きかったよ。

この夏、もう泊りがけではいけないが、もう一回くらいどっかの沢にでも行こうぜ。


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チロロ岳

日高山系を歩くとき、どうしても脳裏をかすめるのが羆の存在である。

北海道の夏山、というか冬山以外は必ず頭の中にヒグマはいるんだけど、
特に日高の山は個人的には別格だ。

そんな理由から日高山系に入るときは、
なるべく人の多い所、もしくは仲間と一緒に登る、というのが臆病者の俺にとっては必須条件になる。


7/12(日)、帯広では36℃越えを記録する猛暑の中、
俺とSトシの二人は川の涼を求めてチロロの沢に行くことにした。

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チロロ林道の一本北のパンケヌーシ林道を20分ほど走るとチロロ岳登山口がある。


登山口をAM6:40、スタート。

SトシはTOMで鍛えられた川のプロである。

登山の経験は俺のほうが上だが、基礎体力・身体能力ともに明らかにSトシの方が優れてるため
今回の沢登り、俺がお荷物になる可能性が大だった。


基本的に沢は大好きだ。

性に合ってるのか、体質に合ってるのか、とにかく好きだ。

マラソンより障害物競走の方が好きな少年だった、って関係ないか。

19か20歳の頃、初めて沢登りをしたとき、
「もう夏山の暑い尾根歩きなんてバカバカしくてやってられないな。」
と思ったのを思い出した。

冒険的要素とマイナスイオンのせいか、最近の俺には無かった生き生き感が自分でもよくわかる。

「サイトウさん、いいペースですね。コースタイムよりかなり早いです。」
「俺たちって健脚だからな。」

ゆっくりと休憩を取りながら登ったにも関わらずAM10:00過ぎに西峰との分岐に到着。

ドカンと絶景。

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右奥に幌尻岳。2週間前のテン場も見える。中央ちょい左が1967峰。AM10:20。


2週間前、ヌカビラ岳からチロロが見えたが、今回チロロからヌカビラ・北トッタを見た方が近く感じた。

テン場の雪渓までもがよく見えたのには感動した。

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チロロ岳山頂への稜線を行くSトシ。


AM10:55、チロロ岳山頂到着。

Sトシとフルーツゼリーを食べる。

「いやぁ、めっちゃ美味いですね。」
「お前もフルーツゼリー山岳会に入るか。」

10分後に登ってきた夫婦らしき男女もゼリーを食べ始めた。

男「山頂で食うゼリーって美味いよな。」
女「めっちゃ美味しい。」

「俺たちフルーツゼリー山岳会って言うんですよ。」
なんて図に乗りすぎた発言、後悔してます。


それにしてもチロロ岳、いい山だ。

山頂で会った人らもみんな「いい山ですね。」と感動してた。

「なんでこの山、百名山じゃないの?」なんて言ってる人もいた。

「深田久弥がこの山には登ってないからでしょ。」と俺は言った。

結局そういうことでしょ。

「日本百名山」ではなく、あれはあくまでも「深田久弥の百名山」なのです。

チロロ岳は山登りの面白さが凝縮されている、それでいて侮れない山だった。

少なくとも俺にとっては斜里、羊蹄、雌阿寒の夏よりもウキウキさせてくれた山だった。

北海道の1800m前後の山はおもしろい。

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『空の青・川の涼・森の恵』1880m。


P.S  帰路にSトシが奢ってくれた31アイス、たまらなく美味かったよ。ナッツトゥユーは外せない。
    ごちそうさまでした。
    


ギャバジン

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日高山脈をバックに小麦畑。


先日、とある事情から高校時代登山に使ってたニッカズボンと再会した。

40年ぶりである。

試しに履いてみたがきつかった。

この話を幌尻登山のときに旧友のSゴロにしたら「ニッカってよかったよな。」
と、予想外の同意見が返ってきた。

そうだよなぁ、ニッカってよかったよなぁ。。。


幌尻から戻ってきてもう一度履いてみたがやっぱりきつい。

そうこうしてるうちに、ニッカが欲しくてしょうがなくなった。

ネットで検索してみたがイマイチ納得のいくニッカがない。

鳶や建設関係のあんちゃんが履いてるようなロングニッカとはわけが違う。

もうニッカはいわゆる時代遅れの一品なのだろうか。

そうなると、時代に逆行して生きている俺としてはますますニッカを履いて山に登りたくなってきた。


パソコンでニッカズボンを調べてるうちにギャバジンという単語に行き当った。

知ってる人も多いとは思うが、俺は初耳。

防水加工をしてキツく縫い上げた布のことで、あのバーバリーが開発して特許を取り、コートなどに多く用いたらしい。

ウールを混ぜればウール混のギャバジン仕立てとなり、冬物コートとなる。

今でも人気のバーバリーのコートはおそらくほとんどがこのギャバジン仕立てなのだろう。


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               写真後列、両端の二人が履いてるのがニッカズボン。

何気ない上の写真、実は1924年のエベレストアタック隊であり、
後列左端がアーヴィン、二人目はあのマロリーである。

マロリー、カッコイイよなぁ。

実は今、マロリーは俺のマイブーム。

いずれゆっくりブログにアップしたいと思ってる。

このマロリーが着ているのがバーバリーのギャバジンのジャケットだ。

南極点のアムンセンやエンデュランス号のシャクルトンも、バーバリーのギャバジンのジャケットで極地に行ったらしい。

今から90~100年も前の話である。

とにかく今俺はウール混ギャバジンのニッカズボンが欲しくてしょうがない。

ウチヤマさん、バーバリーのギャバジンのニッカズボン、俺にプレゼントして゚♡゚。

日高幌尻岳・後編

               7月に入ったというのに尋常でない寒さの北海道。

               ストーブをすぐに点けたがる北海道人、
               今日は多数の人が火を焚いてることだろう。

               雨のため畑は休み。

               ブログの続きをアップしよう。






チロロ林道を運転してる時から、羆の糞が多く目についていた。

登山道でも同様だ。

ここは明らかにヒグマの領域である。


夜中、Kさんが「何かの足音がする。」とささやいた。

俺はすぐにヘッドランプをつけて耳を澄ましてみたが、気配は感じられなかった。

同じ頃、隣のテントで寝ているMさんも足音らしきものを聞いたという。

嘘つき二人が言うことだから信用はしてないが、
日高山系登山の土産話としてはおもしろいのであえて否定はしなかった。


6/27(土)の朝は一瞬朝焼けが見られたが、その後は風とガスに包まれた。

3年目にして幌尻岳登頂を目前にした5人の仲間たちは意欲満々だったが、
一度幌尻に行ったことのある俺は全くテンションが上がらない。

せめて景色が見えるのなら、単独でピパイロ方面に行ってみようと思ってたが、
体調不良を上回るだけの気力も無く、テン場からの下り5時間の体力温存も兼ねて
トッタベツ岳まで行って引き返そう、と心に決めた。


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                幌尻山荘への分岐。AM5:15。
                2008年、俺とK1郎は逆コースからここを下っていった。



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                 トッタベツ岳への登り。AM5:25。


テン場をAM4:20に出てトッタベツ岳に5:40着。

ここで俺は一人テン場に引き返すことにする。

正午までに全員無事にテン場に戻ってくれることを願って歩き始めた。


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北トッタベツ岳山頂から撮ったトッタベツ岳。AM4:30。


1時間20分で来た道を2時間かけてゆっくりと戻った。


ラジオを最大のボリュームで鳴らしながら、強風とガスのテントの中でコンビーフをかじる。

風速7~8mくらいか。

テント脇に雪渓がある。

稜線上に雪渓が残っているというのは、
冬場吹きだまりになりやすいイコール風の通り道、ということだろう。

何とか乗越し、と呼ばれる地形と一緒だ。


独りでテントにじっとしてるというのもあまり気持ちのいいものではない。

後に「独りで待ってるのもクマが気持ち悪いもんだな。」とウッチーに言ったら
「(クマが)出ればよかったのに。。。」と小さな声で呟いたのを俺は聞き逃さなかったよ。

ウッチーにも突き放された、俺。


五感を研ぎ澄ますように外の気配に集中していたら、ウトウトとしてしまった。



AM11:00、「ヤッホー!」と叫ぶ声で目が覚めた。

テントから顔を出して見ると、北トッタから降りてくるオレンジのウェアが見えた。

Hさんだ。

マラソンを趣味とするHさんがすっかり二日酔いから立ち直り帰ってきた。

Kさん曰く「ホームレス系」の香りのするシャツを着ているHさんが帰ってきた。

柑橘系でもラベンダー系でもない、ホームレス系っていったいどんなニオイなんだ?

決して嗅ぎたくないが、とにかくそんなHさんが元気いっぱいに帰ってきた。

俺は感動した。

ホームレス系でもなんでも、元気で帰ってくればそれでいいじゃないか。


その後思ってたより元気な姿でAM11:40までに全員が戻ってきた。

みんなの元気な姿は涙で曇ってよく見えなかったよ。


実は心配してました。

地元の俺が独り戻ってくるという行為は、何かあったら絶対許されることではなかった。

独りで戻ってくるくらいならば、何で全員の登山中止を宣告できなかったのかと。

内地からの3年越しの夢を前に、それを言い出せなかった自分を後悔すらしつつあったところでした。

仲間の中で今回おそらく最低の体調だった俺は、判断の基準に自信がもてずズルズルと最悪でした。

健全な肉体には健全な精神が宿る、というのは間違いないです。

今回やっと登った幌尻岳、百名山完頂をめざすみんなに心から拍手です。


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その後、長い長~い下山を経て、PM17:00過ぎに車に到着、日高の温泉宿で風呂に入り、居酒屋で乾杯した。

風呂のお湯があんなにも気持ちいいなんて、今まで知らなかったよ。

翌日ラフティングかボーリングでもやるか、なんて意気込んでいたが、
全員が筋肉痛でどうもならず、
占冠の道の駅でウッチーと別れてから
カレーのふらのや~チーズ工場~吹上温泉~十勝岳温泉登山口~美瑛道の駅~秀岳荘旭川店~旭川空港
のルートで3泊4日の旅は終わった。


百名山が終わったら、次は「北海道の1800m前後の山」という課題が待ってるよ。

また再会できる日を楽しみにしてます。



P.S  十勝岳温泉の登山口から撮った写真の冬景色との比較です。
    上の写真の中央雪渓がある所、実際にはかなり急斜面に見えたけど、
    冬は最高のパウダーバーンです。
    今度は冬においで。
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日高幌尻岳・前編

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6/25(木)、東京・埼玉から4人、北海道から2人、総勢6人のフルーツゼリー山岳会のメンバーが
北海道日高のとあるキャンプ場に集まった。

毎年雨で断念してて、今年こそは、と日高幌尻岳登山への決起集会である。

翌日に迫った山行を前に、かるく飲みながらかるく肉でも焼きながら意見交換などしようじゃないか、と始まった夜は
あっという間にビールと焼酎が空になり、山にもって行く予定だったアルコールもすべて飲み尽くし、
前後不覚・記憶喪失状態でお開きとなった。


6/26(金)、快晴の朝を迎えた。

登山口をAM2:30頃に出発すれば行動が楽になるぞ、と意気込んでいた前夜の勢いは激しいめまいとともに
すっかり消え失せ、チロロ林道ルート登山口をスタートしたのはAM5:40だった。

ああ、酒が抜けてない。。。


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沢と雪渓と激しい倦怠感。真正面はおそらくヌカビラ岳。6/26AM8:30。


ここ数日、北海道は最高気温が15,6℃という毎日だったが、
この日は朝から気温が上がり、寒さ対策で履いてきた冬用のズボンではさすがに暑かった。

二日酔いの体にはメチャメチャきつい急登を登り、何度も休憩しながらヌカビラ岳に到着。

アルコールが抜けた様子のHさんがペースを上げ、単騎逃げの状態で登っていく。

Sゴロ、Mさん、Kさんと続く。

ウッチーが急にペースダウン。

「サイトウさん、なんか俺調子悪いですわ。」

「足が痛いのか?仕事の疲れが出たのか?」

「いや、飲みすぎです。」

心配するようなことではなかった。


テントを張るために、北トッタベツ岳までの道中に適当なテン場を探しながら歩いていくと、
北トッタ山頂直下に絶好の場所が見つかった。

PM13:40、スタートしてから7時間。

テント2張り、とりあえず人心地で記念撮影。

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正面に幌尻岳。トムT全色勢ぞろい。


打ち合わせしたわけでも何でもないのに、みんなトムのTシャツを持ってきてた。

それならば、と出発前に色がかぶらないようにしてこの記念撮影が実現した。

正に記念写真だった。


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テント設営後、単独で登った北トッタ山頂からトッタベツ方面の雲海。PM16:30。


テントはこの幌尻がデビューのSゴロのモンベルにSゴロ、ウッチー、Mさん。

築20年の俺のモンベルにHさん、Kさんと俺。

禁煙のモンベルと喫煙のモンベル。

清潔なモンベルと不潔なモンベル。

コテージのようなモンベルと部室のようなモンベル。

紅一点のKさんがいるにもかかわらず汚い俺たちのモンベル。

でも虫に嫌われている俺とHさんがいるせいで、全く虫が入ってこない俺たちのモンベル。

「住めば都よ。」とKさんは言っていた。

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                Kさんがくれた筋肉消炎剤は2005年の日付だった。


水場で汲んできた3Lの水を入れていた容器に穴があいていたらしく、
俺のザックの中はびしょ濡れで、防寒用の衣類が全滅になっていた。

水は無くなり着替えはできず、なおかつシュラフを持ってきてない俺の夜はいったいどうなるんだ?


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北トッタ山頂から俺たちのテント。


十勝幌尻岳

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奥にそびえるカチポロ、1846m。


天気のはっきりしない日曜日AM5:30、アロハを着てウッチーと合流、
天候の回復を信じて、第一候補の十勝幌尻岳(通称カチポロ)に向かった。


日高山脈には十勝幌尻と日高幌尻の二つの幌尻岳がある。

日高幌尻は日高山脈の最高峰であの日本百名山でもあり、その百名山の中でも難易度の高い山と
言われている(らしい)。

一方十勝幌尻は全国区の知名度はないが、北海道の岳人ならまず誰でも知っている、それでいて
どうしても登りたい山であるかといえばそれほどでもない、という山だ。

そういう俺も近場にありながらまだ登ってない山だった。


2週間後の日高幌尻岳登山のトレーニングを兼ねて、AM7:30に登山口をスタート。

人間40歳を過ぎるとものすごい勢いで体力が衰えていくらしく、
45歳と50歳、また50歳と55歳との差もかなりあるそうだ。

3年前5年前の自分だと思ってたら痛い目にあうということでもある。

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ウッチーのトムT、山頂直下にて。AM11:30。

前半は沢のせせらぎを聞きながら、途中から急登に次ぐ急登でヒイヒイ言いながら登っていく。

「これを登りきったら稜線だな。これが最後の急登だわ。」というセリフを繰り返し、
結局、最後の急登という登りに1時間半かかった。

羊蹄の登りもきつかったが、カチポロも十分にきつく、
結論を言えば、もう俺にとって登山はきついということがとてもよくわかった。

稜線に出てなだらかになった斜面を歩いていたら両足のモモが攣りそうになった。

こんな経験初めて。

なさけないったらありゃしない。

下りの膝痛予防に備えて持参した禁断のストックを早くも登りで使う羽目になった。

しかもウッチーのも借りてのダブルストックである。

「サイトウさん、効くかどうかわからないけどアリナミン飲みますか?」

との助言を遠慮なく受け入れて飲んでみた。

効果テキメンだった。

「足に違和感を感じたら早めのダブルストックとアリナミン」。

今後の教訓である。


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左端が札内岳、中央奥が雲の中の日高幌尻岳、その右の三角が戸蔦別岳。山頂より。


山頂からの眺めが売りのカチポロ、ガスが晴れて噂どうりの景色を見せてくれた。

「この景色のために山に登るんですかね。」なんて粋なセリフを吐くウッチー。

ちなみに道中、ウッチーには無数の小バエが群がり、タオルで顔を包みながら歩くほどだったのに、
俺にはほとんど虫が寄ってこなかった。

女にモテるやつには虫も群がるんだなぁ、俺も虫を追い払ってみたいなぁ、なんてふと思ったりした。

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カムイエクウチカウシ!


2週間後に日高幌尻から、7月終わりにカムエクからカチポロを見るのが今から楽しみだ。

この夏、あまり回数はいけないと思うが、
すべての登山を日高山系で攻めてみよう、と妙に血が騒ぎ始めてしまった。

日高の山々は、ダブルストックとアリナミンの俺をやさしく受け入れてくれるだろうか?

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ツェルト考

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                太陽と埃の中で。


今週前半は夏日寸前の日々が続いた暑い北海道だった。

雨が降らず大地はカラカラになり、農作物は悲鳴を上げていた。

バックカントリーでのパウダーは歓迎だが、畑がパサパサのパウダーになるのは辛い。


3日ほど前にまとまった雨が降った。

気温が一気に下がり、昨日今日などは秋のような気候だ。


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夏山シーズンの到来である。

6月後半の仲間との山行に備え、昨年トムラウシで不覚を取ったツェルトのリベンジに向け、
いろいろと再生を試みてみた。




ツェルトとは緊急時用防風雨シートのことである。

今まで俺はツェルトに重きを置かず30年以上も山に登っていた。

ツェルトの代わりにいつもザックにはゴアテックスのシュラフカバーと
90×100cmの漬物用ビニール袋を入れている。

この二つがあれば緊急対策は十分だと思ってたし、今でもそう思っている。

二つ合わせても200gくらいではないか。


ツェルトはテントの軽量化を考えていた時にその使用現場に出会い、昨年初めて購入した。

ヘリテイジの360g、簡易テントにもなる種類の中でもっとも安価なものだった。

しかし、大雨のトムラウシではドボドボになり仲間のテントに避難する羽目になった。


ツェルトってこんなものなの?

納得がいかなかった。

よくよく調べてみると、俺の買ったツェルトは耐水圧500mmでいまいち威力不足だったことがわかった。

いつもは最重要項目としてチェックしている耐水圧を、ツェルト購入のときには見逃していたのだろう。


耐水圧とは、簡単に言えばどのくらいの雨に耐えられるか、という数値である。

条件によって違いはあるが、俺は雨具でもテントでも2000mm以上を基準にしている。

500mmは雨傘のレベルらしい。

問題なさそうな気がするが、傘を裏から触ってみれば確かに濡れている。

ましてツェルトの場合は通常フライを使用しないので、一枚布の耐水圧は高いに越したことはない。

よって俺のツェルトは小雨程度のビバークが限界であることがわかった。


この軟弱なツェルトをどうやって再利用するか?

オプションのフライを買えば簡単に問題は解決するが、金をかける気は無い。

何かハンパもんはないものかと物置を漁っていたら、テントのフライらしきものが出てきた。

広げてみたらなんと古いツェルトだった。

何でこんなものが出てきたんだ?

おそらく誰かにもらったか、どっかから持ってきたのか、全く覚えがない。

手触りからして耐水圧1000mmはありそうで、早速張ってみた。

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さらにこの中にヘリテイジを吊るように張ってみると、それが大して具合がいい。

ツェルトの重ね張りである。

重さは二つ合わせてペグ込みで1.5kg、まあギリギリ許容範囲かな。



現在、ツェルトも進化して超軽量でテントとしての使用も可能なのがほとんどだ。

オプションでフライだの内張り用のポールだのといろいろとカスタムできる。

金さえ出せば。

なんといっても軽量、というのが魅力ではあるが、機能や居住性はやはりテントにはかなわない。


以前にソロテント使用者の増加によるテン場の問題をブログに書いたが、
今でも単独行でない限りは、でかいテントを共同装備として使うのが理想だと思ってる。

仲間と大型テント>ソロテント>ソロツェルト>ブルーシートをかぶる>ダンボールハウス

というのが達人へのステップと言えるのではないか。

俺ももう少し頑張ればダンボールだ。


この夏の山行も6人で行ってテント4張りの予定で、俺の理想とは程遠いが、
日頃単独で登る面子なのでしょうがない。

俺のこのニュースーパーツェルトも一応持参して、
テン場スペースがあるようならデビューさせたいと思っている。

この夏はなんか知らんがやたらと忙しく、泊りがけでの山行はいいとこ3回くらいしか行けそうにないため
3週間後がとても楽しみだ。

みんな、今から気合入れてテルテル坊主吊るそうぜ。


ウッチー、来週休めたら山行こうな。

野外道具考

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道沿いのナナカマド。9/14/AM11:30。


農作業は野外活動である。

いわゆる、アウトドア、だ。

畑仕事で使う様々な道具は、そのまま登山道具に直結する場合が多い。

昨年の夏から静かにマイブームで、調子込んで来夏には山デビューする勢いの道具がある。

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今まで「こんなもん、役に立つわけない。」とバカにして使ったことがなかったレインコート。

全国のホームセンターで約250円で買える、スグレものだ。

ただし100均でも同じようなものを売ってるが、すぐに破れてダメだった。


レインウェアは消耗品、というのが俺の考えである。

高価なゴアテックスを決して否定しないが、価格と使用頻度が比例しないので買う気がしない。

まして毎日の畑仕事にゴアテックスは使えないし、それほどのタフさは無い。

ドロドロの地べたに直接座る俺の使い方では、おそらくゴアテックスの機能は10日と持たないだろう。

ひょんなきっかけで使うようになったこの透明のチャラいレインコートは
この夏も土砂降りの畑で想定外の活躍をしている。

軽くて着やすくて、何よりも遠慮なく乱暴に使い捨て感覚で扱えるのが魅力だ。

ちなみに畑ではこのレインコートと厚めの合羽ズボンを併用している。

一日8時間使っても一週間は保つ。

街歩きの緊急用として、折りたたみ傘を持つよりも絶対オススメです。

この夏玉砕したツェルトをもう一度改善復活させ、このレインコートと来夏山に行きたいと思ってる。



畑では使わないが、アウトドア全般で大活躍するもの、
そして俺のアウトドア人生でのNO.1グッズは何か?

テントでもザックでもシュラフでもコンロでもない。

ずばり、サンダルである。

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もしこの世の中にサンダルしか履物がなかったら、戦争は起こらないのでは?
と思わせるほど偉大な道具だと俺は思っている。

脱社会的アウトロー的でありながら、
肩の力を抜いて自然体で人と接することができる、と言ったら大げさだろうか。

女性のサンダル姿というのも妙な色気を感じるし、
まぁ考えてみると、俺の人生の大半はサンダル履きだったような気がする。

今では何の躊躇もなく、東京までサンダルで飛行機に乘って行っちゃうし。

一年を通してサンダルか長靴、ときどき登山靴かスキーブーツ、ってスタイルかな。

今回オススメの道具は、
長期縦走を計画している人や、都会である程度の地位や名誉のある立場の人には
縁のない道具だったかもしれないが、
形式や固定概念に縛られた生活をしている人には是非とも体感して欲しいものです。


P.S
9/28の日曜日、日帰りで山に行かない?

ウペペサンケ山

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お盆休みに備え、一週間も前からテントその他完璧な山装備をしていたにも関わらず、
結局、一日しか山に行くことができなかった。

8/15の日帰り登山、さてどこにするかと迷ったが
近場の日帰りコースを物色していて急きょ浮上したウペペサンケ。

数年前の林道崩壊以来、眼中から無くなった山だったが、
林道が復活したとの情報を得て俄然血が騒いだ、のが8/14の夜だった。

8/15AM5:20、1/25000の地図とコンパスと水だけを頼りに家を出発する。

AM6:50、登山口着。

車が4台停まっていた。

AM7:00、歩き始める。

俺の5分くらい前に男性一人がスタートしていた。

羆がいてもおかしくない山なので、先行者を抜かさないように適当な距離を保って登っていく。

ピラニアのいそうな川を渡るときは、まず牛を渡らしてから人間が渡るのと同じ理屈だ。

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登山道はどこ?


登り始めて40分、先行の男性に追いついてしまった。

というか、男性は立ち止まって鈴を鳴らしていた。

「どうしたんですか?」と訊くと、
「今、あそこを人間よりもデカイ何かが上の方に向かって動いて行ったんです。」

彼は決して、ヒグマ、とは言わなかった。

「じゃあ、少しここで様子見しますか。」

一服してから当然のように二人で登りだした。

結局その後最後まで、その男性と行動を共にすることになったのである。


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男性は静岡から来たMさんと言い、北海道にはもう50回は来ているとのことだった。

すごいね、50回なんて。

歳上だと思ったら俺より6歳も下だった。

山は7,8年前からで、野生動物、特にナキウサギに興味があるらしく
北海道NO.1の山はナキウサギの楽園であるニペソツだそうだ。

バックカントリーにも興味があって、いろいろと訊いてきた。

「内地から来て一人でウペペなんて渋いですね。何でまた?」
「何でですかね?」

人の多い山は避け、廃道になってない登山道がある山、というのが彼の選択基準らしい。

テン泊経験は無く、道具やスタイルも決して今風ではなかったが、
素朴に山を楽しむ姿勢にはとても好感が持てた。

最新式の道具や頭でっかちな知識ばかりが優先する登山者が多い昨今、
彼のような登山者は異端児になるかもしれないが、
山を始めたばかりの高校時代の俺らのようだなぁ、と俺は思った。


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                   ウペペサンケ山頂。Mさん撮影。


背丈よりも高い笹とハイマツをかき分けるような道が70%以上のウペペではあったが
Mさんのおかげで退屈しないですんだ。

思うにウぺぺという山はセールスポイントのない山である。

お盆休みに6人しか入山してないなんて、有名な割には空き過ぎだろう。

でもそんな静かな山でMさんのようなキャラの男と出会い、
北海道の大自然に浸かっていられたのはとても良かった。





今年になって、俺にとってとても身近な人間が次々に体調を崩している。

病気は生活を変え、気持ちを重くする。

食べるもの全てが美味く、毎日汗をかき、ビールを飲んで熟睡する、
という何でもない毎日は健康だからこそできることであり、
山に登れるなんてこんな幸せなことはない。

今一度、自分の丈夫な肉体に感謝したい。

一日中雲の中のウペペを最後に、俺の夏山は終わった。


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プロフィール

ブラダマンテ

Author:ブラダマンテ
登って下って飲んで寝る。
起きて釣って飲んで弾く。
そして週に一度馬を買う。
俺の辞書に退屈の文字は無い。
by RyugoSaito

sugarmountain-z1@ivory.plala.or.jp







































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